35年ぶりに発見!! 盗まれたVWバス

自動車 社会 社会
バス(1965年型)
バス(1965年型) 全 7 枚 拡大写真

米国で盗難に遭って35年ぶりに見つかったフォルクスワーゲン『バス』(正式名:『タイプ2』)。奇跡の1台が18日、チャリティオークションにかけられた。

このフォルクスワーゲン『バス』は1965年製。今年10月19日、ロサンゼルスのロングビーチ港で、オランダ行きのコンテナの中から発見された。アリゾナ州のレストア業者が複数のフォルクスワーゲン車を輸出しようとしていたが、税関職員が車体番号を照会したところ、その中の1台が盗難車であることが判明したのだ。

驚くのは盗難届けが出されたのが、1974年7月12日だったこと。万博開催で賑わうワシントン州スポーケンで盗まれた1台だった。多くのマスコミが「盗難車、35年ぶりに発見」と報じ、ちょっとした騒ぎとなった。

通常、盗難車が発見されるケースでは、車両が元の状態で戻ることは少ない。部品を取られたり、あちこちぶつけられたりして、無残な姿で見つかる場合が多いのだ。しかし、このフォルクスワーゲンバスはフルレストアされ、新車のようなピカピカ状態で発見された。だからこそ、「奇跡の1台」として、メディアで取り上げられる話題となったのである。

ところが所有者の女性は、盗難被害に遭った当時、契約を交わしていたオールステート保険会社に連絡し、保険金を受け取っていた。そのため、このフォルクスワーゲンバスは、警察から法的に所有権を持つオールステート保険会社へ引き渡されることになったのだ。

そして、同保険会社は思案の結果、このフォルクスワーゲンバスをオークションへ出品することに決めた。オドメーターは12万4000kmを刻んでいるが、フルレストアされているだけに、40年以上前に生産されたとは思えないコンディションを維持。詳しい落札金額は明らかにされていないが、2万5000ドル(約230万円)以上の値が付いたと見られている。その収益は全額、ホームレス女性とその子ども達を支援する基金に寄付されるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  5. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る