観光地の渋滞、所要時間40倍も…全国一激しいのはここ

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全国一般道における年末年始の渋滞では、通常所要時間の40倍の時間がかかる場所がある---。

日本道路交通情報センター(JARTIC・矢代隆義理事長※)の予測によると、年末年始の渋滞は、主に観光地周辺で発生。渋滞の距離は短いながら、通常の所要時間をはるかに超える過密渋滞が起きることがわかった。

全国で最も激しい渋滞を起こすと予測されているのは、岩手県盛岡八幡宮付近の国道106号線(盛岡市八幡町)。1月1日から3日にかけて下り0.5km間を通常1分で通過できる区間がピーク時所要時間40分かかる。ピーク所要時間は通常時の40倍だ。

また、滋賀県多賀大社付近の国道309号から307号(滋賀県多賀町多賀 - 甲良町金屋)は、1月2日から3日にかけて下り3.0km間が、通常5分で通過できるところピーク時所要時間120分かかる。こちらは24倍で全国2番目の激しさだ。続いて富山県岩峅寺雄山神社付近の20倍、埼玉県氷川神社の13倍、伊勢神宮の10倍が続く。

高速道路渋滞と違い、観光地周辺の渋滞は駐車場待ちが、さらに渋滞に拍車をかけるなど、狭い範囲で集中して発生する。パーク&ライドや、少し離れた駐車場を利用して徒歩に切り替えるほうが、時間を短縮できる可能性がある。

通常時と比較してピーク時に9倍以上の所要時間がかかる全国の一般道は下記の通り(JARTIC発表)。

東北
●岩手県盛岡八幡宮付近(1月2 - 3日)
国道106号線下り 0.5km 1分→40分

関東・甲信越
●埼玉県氷川神社付近(1月1 - 5日)
県道2号さいたま春日部線上り 5.0km 5分→65分

東海・北陸
●富山県岩峅寺雄山神社付近(1月1日)
県道15号立山水橋線南行 2.0km 3分→60分
●三重県伊勢神宮付近(12月31日 - 1月1日)
国道23号線下り 3.0km 5分→50分

近畿
●滋賀県多賀神社付近(1月2日 - 1月3日)
国道306号から307号線下り 3.0km 5分→120分
●滋賀県箱舘山付近(1月2 - 3日)
国道161号線バイパス上下とも 3.0km 5分→60分

中国
●岡山県高松稲荷付近(1月3日)
県道241号長野高松線から国道180号線東行 7.2km 11分→108分
●岡山県高松稲荷付近(1月3日)
県道241号長野高松線から県道61号妹尾御津線北行 5.2km 8分→78分
●岡山県吉備神社(1月1日)
国道180号線下り 3.8km 6分→57分

九州
●鹿児島県霧島神宮(1月1 - 3日)
国道223号上下とも 4.0km 5分→60分

※隆は「生」の上に一が入る。

《森脇稔》

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