GM、リチウムイオン電池を生産開始…ボルト に搭載

エコカー EV
リチウムイオンバッテリー生産開始
リチウムイオンバッテリー生産開始 全 5 枚 拡大写真

GMは7日、ミシガン州のブラウンズタウン工場で、リチウムイオンバッテリーの生産を開始した。2010年末に発売予定の新型プラグインハイブリッド車、シボレー『ボルト』に搭載される。

新型ボルトは、家庭用コンセントからも充電できるプラグインハイブリッド車。GMが「エクステンデッドレンジEV」と呼ぶように、基本はモーターのみで走行し、エンジンを充電専用としている点が、同じハイブリッド車のトヨタ『プリウス』との最大の違いとなる。

ボルトのモーターは最大出力150ps、最大トルク37.7kgmを発生。最高速は161km/hだ。2次電池は、蓄電容量16kWhのリチウムイオンバッテリー。充電時間は120Vコンセントで約8時間、240Vコンセントで約3時間である。

フル充電時の最大航続距離は約64km。バッテリー残量が少なくなると、発電用の1.4リットル直4エンジンが始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を供給するとともに、バッテリーを充電する。その結果、航続可能距離は480km以上まで伸びる。「エクステンデッドレンジEV」という名前の由来は、エンジンを回すことで走行距離を延長する電気自動車、という意味が込められている。

GMは今回、ボルトの核となるリチウムイオンバッテリーをブラウンズタウン工場で生産開始。このバッテリーは、200以上のセルで構成される。GMは昨年8月、同工場に4300万ドル(約40億円)を投資して、製造ラインを整備。米国においては、GMがリチウムイオンバッテリーを生産する最初の主要自動車メーカーとなる。

GMのウィッテーカー会長兼CEOは、ラインオフ式典において、「GMにとって記念すべき日。ボルトの市販に向けて重要な一歩を踏み出した」と挨拶している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る