PPリサイクル、シャープが宇部興産に特許使用を許諾

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シャープは、宇部興産に「リサイクルポリプロピレン(PP)材」の物性回復のための高結晶性ポリプロピレンを添加する特許の実施を許諾した。

リサイクルPP材は、廃家電や廃車などから発生するが、経年劣化により物性が低下しており、そのままで再利用できる分野が限られている。シャープでは、リサイクルPP材の物性回復のためには、新品の高結晶性PPを添加することが有効な手段であることを見出し、2005年に特許を取得した。

宇部興産は、独自のプラスチック着色技術を用いて、既にシャープをはじめとする家電・自動車メーカーと、ポリプロピレン材などの樹脂の再利用を共同で実施している。今回の特許は、特に自動車のコンソールボックス、ドアパネル、インストルメントパネル、ピラーガーニッシュなど、高温にさらされる内装部品の分野で、剛性の保持や耐熱性の向上に寄与するため、リサイクルPP材の使用範囲の拡大が図れる見通し。

シャープでは、リサイクル樹脂の事業を広く展開している宇部興産へ今回の特許の実施権を許諾することで、リサイクルPP材の新たな用途展開が可能となり、循環型社会の形成に貢献していくと、している。

《レスポンス編集部》

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