iPhoneと災害---平成21年度千代田区帰宅困難者訓練より

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ソフトバンク災害用伝言板サービス
ソフトバンク災害用伝言板サービス 全 4 枚 拡大写真

2010年1月15日、9時より秋葉原駅近くで開催された千代田区帰宅困難者訓練ですが、UDXにてSoftbankによるiPhoneを利用した災害時対応製品についての展示をされていたので取材してきました。

◆災害時伝言用サービス

地震、台風、大規模事故時に利用される災害用伝言サービス。現状では『iPhone』では確認は出来ますが、安否の登録は出来ないということでした。

災害時のYahoo!ケータイ「災害用伝言板」を利用してできること。
●安否情報登録:テンプレートの「無事です」「自宅にいます」などのほか100文字までのコメントを入力可能
●安否情報削除:全国から可能
●安否情報確認:全国から可能
●自動e-メール送信:あらかじめ登録したメールアドレスに安否情報が登録されたことを知らせるとともに災害用伝言板へアクセスするURLを送信します

いずれも利用料金は、情報量、通信料ともに無料、ただし、S!ベーシックパック(月額315円)の申し込みが必要です。

◆災害への対応と対策 フォトフレームの応用

災害時、他の場所の災害状況、被災状況を素早く文書、音声だけではなく、写真で確認する方法の一つとして、フォトビジョンを展示しておりました。

フォトビジョンは、他のSoftbank携帯から送られて来たメールに添付された画像を表示するだけの電話機能を持たない端末です。しかし、いざ災害時にはスタッフが必ずそろっている可能性も低く、たとえばサーバーシステムなどの知識がないスタッフしか現地にいなかった場合、言葉ではどのような損傷なのか、どのように復旧すればいいか伝えることが出来ないが、撮影した写真をフォトビジョンに送信することで、フォトビジョンを見ながら遠隔地でその判断ができることがメリットになるのでは、と説明されていました。

iPhoneは画面も大きく、地図などでも現地の確認もしやすく、とても向いている端末である、ということでした。この画像の送信と確認が携帯のみで、PCレスでできるということで、最小のシステムとして運用しやすいのがメリットと思います。

◆安否確認・アンケート

災害時の社員やスタッフの安否確認、アンケートなどの情報を集計、共有化するシステムも展示されていました。

このモバイルパーフェクトというソフトバンクテクノロジー株式会社のソリューションは、
●地震、津波と言った災害の発生情報をトリガーに自動的に登録された宛先へ安否確認のためのアンケートを自動送信します。この送信内容はテキスト、さらにはテキストをもとに音声を合成し、音声でも発信することが可能とのことです
●受信者側は送信されたアンケート、あるいは音声情報に対して回答します
●回答された情報をもとにシステムが自動で集計し、その結果を管理者が安否を確認します

このソリューションで、自動で送信できるのが、メールだけではなく、打ち込んだテキストをもとに合成した音声も発信可能とした理由は、「メールでは受信したことに気づくのが遅れることもあり、音声で電話とすることで、回答が得られるまで自動的にリダイヤルを繰り返せるようしました」、ということで、より回答率を上げるための工夫ということでした。さらに応用して、業務連絡などにも使えるので、応用範囲は社員の日常の範囲にまで広げられる、ということでした。

《iPod Style 戸津弘貴》

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