日本鉄鋼連盟が20日に発表した2009年の鉄鋼生産概況によると、粗鋼生産量は前年比26.3%減の8753万tと、38年ぶりに9000万t割れとなったことがわかった。
銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は前年を下回った。銑鉄生産は6694.3万t、同22.3%減となり、2年連続マイナスとなった。粗鋼生産は8753.4万t、同26.3%減と2年連続の減少となり、1971年の8856万t以来、38年ぶりに9000万t台を割り込んだ。マイナス幅は、1998年の10.5%減を超えて過去最大のマイナス幅となった。
炉別生産では、転炉鋼が6833.7万t、同23.4%減、電炉鋼が1919.7万t、同34.9%減となり、電炉鋼比率は前年比2.9ポイント低下の21.9%となった。
鋼種別では普通鋼が7141.4万t、同22.9%減、特殊鋼が1612万t、同38.4%減となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は7673.5万t、同27.7%減だった。主要品種をみると、広幅帯鋼が同25.3%減、小形棒鋼が同20.8%減だった。