【カーエレ10】スバルのドライブシミュレータのルーツを発見

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UC-win/Roadによるお台場周辺のモデル
UC-win/Roadによるお台場周辺のモデル 全 5 枚 拡大写真

国際カーエレクトロニクス技術展(通称カーエレジャパン、22日まで)にて、フォーラムエイトという会社が、モーターショーなどで見覚えのあるドライブシミュレータを展示していた。

【画像全5枚】

この会社は、もともと土木建築分野で都市計画のためのシミュレーションやVR(バーチャルリアリティ)ソフトを開発している。道路、地形、建物のモデリングだけでなく、VR上に構築した道路には、実際の交通をシミュレーションして、渋滞ポイントや危険度などを調べることができる。ブースでは、「UC-win/Road」という3DのリアルタイムVRオーサリングシステムの体験コーナーなども展示されている。

このソフトウェアは、高度なVR環境を構築でき、さまざまなシミュレーションができるようになっている。体験コーナーでは、お台場周辺の地図データ、建物データを使って、自分で好きな道路を設計し、実際に車を走らせることができる。設計した道路には、時間あたりの交通量や車種別の割合(トラックが多い道など)など細かい設定が、名作ゲームの「シムシティ」のような感覚で可能になっている。

さて、この技術を応用した6軸制御のドライブシミュレータだが、上記のようなVR技術やシミュレーション技術がふんだんに採用され、制御機構とともにかなりリアルな体験が可能なものだ。今回の展示では、箱根ターンパイクの実データを再現したコースを4パターン(上り/下り、昼夜の組み合わせ)を走行してみて、エコドライブ度を判定するというものだった。

箱根ターンパイクを走ったことがある人なら、その忠実な再現度はすぐにわかるだろう。ただし、エコドライブの腕を判定するため、途中実際には存在しない、舗装のうねりが設定されている。このうねりやギャップをひろう感覚は、アーケード型のゲーム機でも体験できないものだ。

なお、このフォーラムエイトという会社のUC-win/Roadは、首都高速の大橋ジャンクションの設計のためのランプのシミュレーションにも活用されているという。ジャンクションの有効性検証、カーブの危険度や渋滞の発生箇所などの検証を行ったりもしている。

変わったところでは、鉄道の踏切の高架化を一晩で終わらせるための工事シミュレーションにも応用されたこともある。VR上で、重機が高架を取り付けたり実際の工事作業を再現し、本当に一晩で終わらせることができるかどうかを検証したそうだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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