【カーエレ10】EV充電器はシンプル・低価格化へ ネオシステムのEVコンセント
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EV用急速充電器は短時間でEVへの充電を可能とするものだが、本体のみで300万円超、設置工事費や場合によっては電力の増強工事費等も必要となるため導入コストがかかるというデメリットがあり、EVの一般普及に向け低価格化がひとつの課題となっている。
九州電力ブースでは、「シンプル、低価格」をコンセプトに開発したという「EVコンセント」を出品していた。一般のコンセントに接続することで使用でき、価格は1基3万8000円と他メーカーの充電器と比べても非常に安価なことが特徴だ。
EVコンセントは九州電力の技術を用いネオシステムが開発・販売を行う。携帯電話やPCから充電予約をし、コンセント部のQRコードを携帯電話で読み込むことで認証、充電開始が可能、と誰でも使用できる手軽さもポイントとなっている。携帯電話で充電のオン/オフができるほか、充電終了通知をメールで受け取ることもできる。
集合住宅やショッピングセンターなどでの使用を想定しており、認証機能を利用することで利用者、消費電力量の見える化を実現するほか「携帯と連動することで充電中にショッピングセンターのおトク情報などをメールで送信するといった活用も検討している」(同社関係者)として充電インフラの新たな可能性を提案する。
EVコンセントは3月より販売を開始予定。1基3万8000円で、管理システム導入費(20万から30万円を想定)が別途必要となる。
《宮崎壮人》