欧州フォードは25日、『Ka』の2010年モデルを発表した。装備の充実を図り、欧州フォードの入門車としての役割を明確にしている。
初代Kaは1996年のパリモーターショーでデビュー。欧州Aセグメントに属するコンパクトカーで、当時のフォードが推進していた斬新な「ニューエッジデザイン」をまとっていた。日本にも1999年、上陸を果たしている。
フィアットと共同開発された2代目は、2008年に登場。コスト削減のために、メカニズムなど基本コンポーネンツの多くをフィアット『500』と共用化し、生産もフィアット500と同じポーランド工場で行われる。外観はフォードの最新デザイン言語、「キネティック」に沿って設計された。
2010年モデルでは、ラインアップを変更。「スタジオ」「エッジ」「Zetec」「チタニウム」の4トリムで構成する。
エントリー仕様のスタジオは、後席ヘッドレストを標準化。従来の「スタイル」に代わるエッジは、エアコンが標準装備された。Zetecには、レザーステアリングホイールとアクセサリーホルダーを追加。最上級のチタニウムは、Zetecのアイテムに、16インチアルミホイール、オートエアコン、100Wサブウーハー付きオーディオ、クロームハンドルなどが加わる。
エンジンはガソリンが1.2リットル直4で、最大出力69ps。ディーゼルは1.3リットル直4で、最大出力75psを発揮する。
欧州フォードのベストセラーといえば、『フィエスタ』。その下に位置するKaも、フォードブランドの入門車として重要な役割を担う。