GM、サーブをスパイカーカーズへ売却

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GMとオランダのスーパーカーメーカー、スパイカーカーズ社は26日、GM傘下のスウェーデンブランド、サーブをスパイカーカーズ社へ売却することで合意した。

GMは昨年12月、サーブ『9-3』と『9-5』の知的財産権と製造ラインを、中国北京汽車(BAIC)に売却すると発表。残るサーブの企業本体について、GMはスパイカーカーズ社と売却交渉を進めてきた。

売却契約の詳細は明かされていないが、スパイカーカーズ社はGMに、サーブ買収費用として7400万ドル(約67億円)を支払う。2月15日までに5000万ドル(約45億円)、7月15日までに残りの2400万ドル(約22億円)を用意する。また、GMはサーブの株式、3億2600万ドル(約293億円)分を保持する。ただし、これはサーブの全株式の1%に満たない。

スパイカーカーズ社はサーブ買収の費用や当面の運転資金を、EIB(欧州投資銀行)から借り入れ。EIBはスウェーデン政府の信用保証を受けた上で、スパイカーカーズに総額4億ユーロ(約505億円)を融資する。スパイカーカーズ社は新会社、サーブスパイカーオートモビルズを設立し、新生サーブが発足する。

GMのジョン・スミス副社長は、「今回の合意は、サーブの顧客、従業員、サプライヤーなど、あらゆる関係者にメリットがある」とコメント。スパイカーカーズ社のビクターR. ミューラーCEOは、「我々はサーブの伝統に敬意を払いつつ、さらに魅力的なブランドへ飛躍させる」と述べている。

《森脇稔》

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