オペルは25日、新型『モバノ』を発表した。ルノーからOEM供給を受ける車両総重量2.8 - 4.5tクラスのLCV(ライト・コマーシャルビークル)で、高い機能性が売りだ。
初代モバノは1997年に登場。ルノー『マスター』、日産『インタースター』とは兄弟関係にある。新型モヴァノは、快適で機能的なインテリア、優れた燃費、クラストップの維持費の安さをセールスポイントに掲げる。
新型はルノーマスターと同様、パネルバン、クルーキャブ、コンビなど、複数のボディタイプを用意。駆動方式もボディタイプに応じて、FFとFRを設定する。リアタイヤは、シングルとダブルの2種類。全長は4種類、全高は3種類など、豊富なバリエーションを揃える。
主力のパネルバンの場合、荷室容量は17立方m、室内長は最大4400mmを確保。最大積載量は2.5t、車両総重量は4.5tまでをラインナップする。サイドドアは大きな開口部を持つスライドタイプ。FF仕様の荷室地上高は低めに設定し、荷物の積み下ろしに配慮。フロントの中央席にはシートバックテーブルを装備し、ノートブックパソコンなどが使用できる。
エンジンは2.3リットル直4ターボディーゼル「CDTI」で、最大出力は100ps、125ps、150psの3仕様。最も環境性能の高いグレードは、欧州複合モード燃費12.82km/リットル、CO2排出量203g/kmをマークする。排出ガス性能は、モデルによりユーロ4かユーロ5に適合させた。
全車にABSとEBDを標準装備。後輪駆動モデルは、ESPを採用する。トランスミッションは6速MTを基本に、125psと150ps仕様には「イージートロニック」と呼ばれるロボタイズドMTが設定される。
新型モバノは今春から、パネルバンの販売をスタート。他のボディタイプも順次、欧州各市場へ投入される予定だ。外観はルノーマスターに対して、グリルなどのデザインが専用となる。