e燃費プレミアム、専用端末でエコドライブを比較&分析

エコカー 燃費
燃費情報の可視化は燃費向上に効果
燃費情報の可視化は燃費向上に効果 全 6 枚 拡大写真

IRIコマース&テクノロジー社が運営する会員数50万人超のマイカー管理サービス、e燃費は1月28日、新サービス「e燃費プレミアム」の展開を開始した。

e燃費プレミアムは、高精度な瞬間燃費計を車両に装着し、ディスプレイに表示されるQRコードを携帯電話で読み取ることで燃費情報をデータベースに送信する。送信のタイミングも給油時に限定されず、任意。1ドライブごとに送信することも可能な仕様となっている。従来のe燃費は、携帯電話を使い、ガソリンスタンドで給油するさいにに手動で給油量や走行距離などの情報をデータベースに送信するという方式を取っていた。

使用される瞬間燃費計の端末は、テクトムの「燃費マネージャーFCM-2000Q」。2002年末から販売しているユニットをベースに、QRコード表示機能を備えるなどe燃費プレミアム用にカスタマイズされた特別仕様だ。最近のクルマは瞬間燃費計が標準装備されているケースが多いが、クルマによっては実燃費と大きく乖離しがちであるなど、信頼性は高くない。FCM-2000Qの場合、車両ごとにキャリブレーション(微調整)を行った後は、実燃費との誤差をほとんど排除できるという。

e燃費プレミアム版FCM-2000の価格は税込みで3万4440円だが、現在は5250円引きのキャンペーン価格、2万9190円で提供されている。販売は当面、monoONLINEサイトのみで行われる。月々のサービス利用料金は210円。

燃費情報の可視化は、ドライバーの省燃費走行を促し、燃費向上に相当の効果を上げるケースが多い。

IRIコマース&テクノロジーの三浦和也氏は「自動車工学が成熟している今、クルマの燃費を上げるのは1%でも大変なこと。一方で、ドライバーのエコドライブのスキルは伸びしろが大きい。e燃費プレミアムで科学的にエコランを行うことで、燃費を20%以上向上させることができると期待しています。CO2を25%削減するという政府の高い目標の達成を、クルマの使い方というソフトウェア面で支援できたらうれしく思います」と意欲を語る。

エコランマニアのみならず、クルマのエネルギーマネジメントに関心のあるユーザーにとって、e燃費プレミアムはとても興味深いデバイス、サービスと言える。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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