【ジュネーブモーターショー10】EDAGのEVコンセプトが発展

自動車 ニューモデル モーターショー
EDAG ライトカー - オープンソース
EDAG ライトカー - オープンソース 全 4 枚 拡大写真

ドイツのEDAGグループは、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで、EVコンセプトカー『ライトカー-オープンソース』の発展版を出品すると発表した。

EDAGグループは1969年、ドイツに設立。世界21か国で、自動車関係のエンジニアリングサービスを提供する企業だ。ライトカー-オープンソースは、2009年のジュネーブモーターショーで初公開。4輪に独立したインホイールモーターを内蔵し、リチウムイオンバッテリーからの電力によって4輪を駆動。最大航続距離150kmを想定したEVコンセプトカーである。

インホイールモーターは、パワーの伝達ロスを低減するとともに、モーターやトランスミッションを置く場所を考慮する必要がない。だから、車のデザインの自由度を高めるとともに、高効率なパッケージングを可能にする。

ライトカー-オープンソースは、全長4000mm、全幅1700mmの5ドアハッチバックスタイル。コンパクトなボディサイズでありながら、ホイールベースは2900mmと大型サルーンに匹敵する長さだ。これにより、大人5名がくつろげる室内空間を実現した。

LEDテクノロジーをふんだんに導入しているのも特徴。LEDはヘッドライトやテールランプだけでなく、ボディパネルにも使用。とくにリアゲート全面がパソコンのモニターに見立てられており、後続車に対して、ブレーキの強さをレベルで表示したり、前方の渋滞を知らせることができる。

2010年のジュネーブでは、ライトカー - オープンソースの発展形を披露。軽量なスペースフレーム構造を採用し、重いリチウムイオンバッテリーを搭載した状態で、1200kgの車両重量を実現する。これはロータス『エリーゼ』をベースにしたEVスポーツカー、テスラ『ロードスター』よりも約35kg軽い。

ライトカー-オープンソースの開発には、欧州8社が参画。EDAGグループは今後も研究開発を進め、将来的には市販につなげる計画だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る