トヨタ米国新車販売、リコールの影響で8.7%減…1月実績

自動車 ビジネス 企業動向
GX
GX 全 8 枚 拡大写真

米国トヨタ販売は2日、1月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は9万8796台で、前年同月比は8.7%減(季節調整済み)。リコール問題が響いて、3か月ぶりのマイナスに転じた。

トヨタブランドの乗用車系では、ベストセラーセダンの『カムリ』が前年同月比17.7%減の1万5792台と急減速。『カローラ』も3.6%減の1万7121台と減少した。この2台はリコール対象車である。一方、2009年5月にモデルチェンジした『プリウス』は、13.2%増の8484台と、4か月連続のプラスを維持した。

昨年1月に発売した新型クロスオーバーの『ヴェンザ』は、前年同月比177%増の3564台と好調。しかし、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は、10.3%減の3676台と不振が続く。

トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、『RAV4』が前年同月比6.4%増の7894台と、4か月連続のプラス。2009年10月末に新型を投入した『4ランナー』も、2.1%増の3006台とまずまずの立ち上がりだ。しかし、リコール対象車の『ハイランダー』は、15.7%減の4478台と落ち込んだ。

レクサスブランドの乗用車系では、2009年9月末にマイナーチェンジした『ES』が、前年同月比6.6%増の2923台をセールス。同じく10月末にマイナーチェンジした『LS』も、30.9%増の1092台と伸びた。8月に投入された新型ハイブリッドセダン、『HS250h』は1247台を販売している。

レクサスブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、2009年12月末に新型をリリースした『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』)が、163.8%増の1529台と好調な立ち上がり。その半面、人気を維持してきた『RX』は、5.5%減の5688台と後退した。

サイオンブランドでは、『xB』(日本名:『カローラルミオン』)が前年同月比12.4%減の1386台、『xD』(日本名:『イスト』)が11.4%減の791台と、立ち直りの兆しは見えない。

1月のトヨタ米国新車販売をブランド別で見ると、トヨタブランドが前年同月比12%減の8万3279台と大きく減少。一方、レクサスブランドは14.2%増の1万5517台と増加した。アクセルペダルの不具合に関連して、リコール対象8車種の生産を一時停止した影響が現れている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る