トヨタ自動車の佐々木眞一副社長は9日、『プリウス』などのリコールに関する記者会見で、品質問題への対応策のひとつとして欧米など海外での技術解析拠点を拡充する計画を明らかにした。
今回の大量リコール発生を受け、佐々木副社長は顧客からのクレームが届いた際「そこで何が起きているのか解析する体制が不十分だった」のが反省材料と指摘した。
このため、「現地現物での技術解析力を高めたい」として、欧米などに専門の技術要員の拠点を拡充する方針を示した。米国では現在、ロサンゼルスやニューヨークなど3拠点にとどまっているが、さらに5か所程度増やす計画。佐々木副社長はすでに設置都市の選定に入っていると説明した。