設計データ納入時の形式変換を省力化…ISID

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NXデータ格納支援オプションによる設計データ納入作業省力化のイメージ
NXデータ格納支援オプションによる設計データ納入作業省力化のイメージ 全 1 枚 拡大写真

電通国際情報サービス(ISID)は、日産自動車と取引する自動車部品メーカーのうち、日産自動車とは異なる3次元CAD(コンピュータによる設計)システムを用いて設計業務を行っている企業に対して、設計データを納入する際の作業を省力化するシステムの提供を開始する。

このシステムの導入により、作業工数を50 - 80%程度削減することが可能となるとしている。3月上旬から発売する。

低価格化や環境対応車の普及などを背景に、系列外の部品メーカーから部品を調達したり、異なる系列の企業同士が共同で技術開発を進めたりする動きが活発化している。また、各自動車メーカーは、それぞれ独自の製品データ品質基準を定めており、加えて各社指定のデータ属性による設計データ管理を行っている。

このため、部品メーカーが系列外の自動車メーカーに設計データを納品する際、自社とは異なるCADシステムのデータ形式への変換が必要なほか、各自動車メーカーのPDQ基準を満たし、各社の指定に応じたデータ属性を付加するなどの対応が求められる。

日産は、2005年12月に車両開発用の3次元CADシステムをそれまでの「アイデアス」から「NX」に移行すると発表し、移行作業を進めてきた。部品メーカーとの設計データ授受についても、NXのデータ形式に移行してきた。

しかし、NX以外のCADシステムを採用している企業では、日産自動車のPDQ基準を満たし、指定のデータ属性を付加した設計データを納入するために、大きな作業負荷がかかることが懸案となっている。

ISIDは1990年から日産の製品開発・設計業務の支援パートナーでコンピュータによる解析関連の技術支援を行ってきた。2000年からは、日産のPDQ向上を支援するための各種ツール開発なども手掛けている。

今回のシステムは、こうした実績を生かし、これまで培ってきた製品開発・設計分野での経験と技術を駆使して開発した。日産系列外の部品メーカーの作業負荷の大幅な省力化がサポートする。

《レスポンス編集部》

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