ヤマハの中期経営計画…工場閉鎖、人員削減で12年に営業利益率5%

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YZF-R1(東京モーターショー09)
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ヤマハ発動機は12日、2010年から2012年までの3か年の新中期経営計画を策定した。

新中期経営計画では、グループが商品開発と現場主義の基本を徹底し「モノ創りで輝き、存在感を発揮し続ける企業」となるために、構造改革と収益体質の確立に全力を挙げる。成果として「2010年連結営業利益黒字化」、「2012年連結営業利益率5%」の連結経営目標として設定した。

構造改革として計画期間中に国内12工場を7工場に削減、海外9工場から7工場に再編する。国内・海外合計で7工場を閉鎖する。人員削減については2009年に1620人削減したのに加え、2010年に追加で1000人を削減する。コストダウンではアジアで展開しているコストダウンを全世界に展開し、2012年に600億円コストを削減する。

また、成長戦略として新中期経営計画で「新興国市場やアセアン市場での成長」「環境エンジンや電動技術の開発加速化による成長」に焦点を当てた成長シナリオを描き、「パーソナルモビリティ」と「エンジン」の2つの領域に集中して、資源を投入する。

具体的には、インドや中国などの新興市場に低価格モデルを投入したり、ASEAN市場でFI化を進める。

二輪車で2015年に燃費を現在の50%向上した次世代環境エンジンを開発するほか、電動二輪車の技術開発・市場投入に注力する。

数値目標は2012年に連結売上高1兆4000億円、営業利益700億円を目指す。また、3年間の設備投資は1200億円に抑制、有利子負債は3年間で1500億円圧縮する。

《レスポンス編集部》

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