IRL、2012年のシャーシー要綱を発表

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2012年のIZOD インディカー・シリーズで使用されるシャシー案(ダラーラのデザイン案)
2012年のIZOD インディカー・シリーズで使用されるシャシー案(ダラーラのデザイン案) 全 1 枚 拡大写真

インディ・レーシング・リーグ(IRL)は2月4日、2012年の「IZODインディカー・シリーズ」で用るシャーシーの要綱を発表した。

2年前からパサディナのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインとデトロイトのカレッジフォークリエイティブスタディーの両大学との次世代マシンのデザイン概念の模索を開始したIRLは、現在ダラーラ、デルタウィング、ローラ、スウィフトの4つのシャシーメーカーに対し、条件にあったシャシー開発をラディカル(過激的)なものと進歩的な二通りのデザインで提案するよう交渉を進めており、ダラーラはすでにデザインスケッチを提出したという。近々、残る他社から続々と新世紀のニューマシンへの提案がなされるとみられ、注目が集まっている。

IRLが求める条件は以下の8項目。

1. 安全面での新技術を模索している間も全ての面で現行の高い安全性を満たすこと。
2. レースをよりエキサイティングなものにするためコース上でタービュランスの過敏さを減らすなど他のマシンに対しての影響を与えないようにする。
3. 経済的にチームの参加コストを下げるため費用効果を高め、統一価格を目標とする。
4. アメリカ製、望ましくはインディアナに拠点を持つ施設で造られること。
5. 従来と同等のエアロダイナミクス(空力特性)を維持しながらより軽量化すること。
6. できるだけ将来一般量産車に採用されるような革新的な技術を採用すること。
7. スポンサーロゴの為に視認しやすい位置で広い面積を確保したモダンな外観。
8. レース界において環境を配慮する面でリードしているIRLに適した環境対策に準じたもの。

IRLの競技長ブライアン・バーンハートは、「デザイン上でも重要なことは、ショートオーバルからスーパーパースピードウェイをはじめ多彩なサーキットでコンペティティブなレースを行い、インディアナポリスモータースピードウェイを235マイルで走れると同時に万が一のクラッシュ時にもドライバーと観客を守るという安全条件を満たしていることだ」とコメント。

ニューシャシーだが、2012年の開幕まで最低でも18か月前には決定する必要がある為、各サプライヤーから提案されるデザイン案を検討した後、年内、早ければ春頃には決定する予定だという。

《ケニー中嶋》

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