2年前のバイク事故、19歳の少年を運転者として逮捕

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2008年7月に富山県高岡市内で発生し、15歳の少年が死亡したバイク事故について、富山県警は9日、実際にこのバイクを運転していた19歳の少年をひき逃げ容疑で逮捕。事故直後から虚偽の証言を行っていた少年の妻にあたる22歳の女も犯人隠避容疑で逮捕した。

富山県警・高岡署によると、問題の事故は2008年7月22日の午後10時40分ごろ発生している。高岡市問屋町井口本江(N36.43.29.8/E137.1.53.6)付近の未開通となっている県道を走行していたバイクが行き止まりを示すガードポールに衝突。15歳の少年が道路脇を流れる用水路に転落。約300m先まで流され、遺体で発見された。

当初、警察ではバイクをこの少年が運転していたものと判断したが、事故直前に現場付近で2人乗りバイクが目撃されており、後部座席に乗っていた人物の服装が死亡した少年のものと酷似していることがわかった。警察では死亡した少年が所持していた携帯電話の履歴や交友関係を調べた結果、同市内に住む19歳(当時16歳)の少年が捜査線上に浮上した。

警察ではこの少年から任意で事情を聞いていたが、少年は「事故直前まで一緒に行動しており、バイクは死亡した少年が運転していた」と供述。「事故後に死亡した少年の姿が見えなくなったが、逃げたと思った」などと説明していた。また、当時から交際し、現在は妻にあたる22歳(当時20歳)の女も「自分は直前までクルマで一緒に走行していたが、事故を起こしたバイクは死亡した少年が運転していた」などと証言していた。

事件が大きく動いたのは今年1月下旬。この少年が事故翌日に集団暴行事件を起こしていたことが判明したため傷害容疑で逮捕。逮捕後に調べを進めたところ、事故を起こしたバイクに付着していた皮脂などの残留物が少年のものと合致。当時の受傷状況や目撃証言からも少年が運転していたことは間違いないとして、少年を自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で再逮捕。女も事情を知っていて虚偽の証言を行ったものとして、犯人隠避容疑で逮捕した。

調べに対して2人は容疑を否認しているという。

《石田真一》

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