埼玉県警は9日、酒に酔った状態でクルマを運転し、警察署に乗りつけたとして、埼玉県坂戸市内に在住する40歳の男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。飲酒運転していることを自覚しつつ、警察署を目指したようだ。
埼玉県警・西入間署によると、逮捕された男は9日の午後8時55分ごろ、坂戸市千代田3丁目(N35.56.51.1/E139.24.42.0)付近にある同署前の市道で軽トラックを飲酒運転した疑いがもたれている。
男は同署の敷地内へクルマを乗り入れ、玄関前で停車。接遇した女性警官に対して「飲酒運転はいけないことですよね」などと話しかけた。この警官は男が酒臭いことに気づき、署内へ連絡。地域課の署員がアルコール検知を実施したところ、呼気1リットルあたり0.5ミリグラムのアルコール分を検出したため、酒気帯び運転の現行犯で逮捕した。
調べに対して男は「自宅で日本酒を飲んだ」などと供述。飲酒後に自宅から約2.5km離れた同署までクルマを運転してきたとみられる。男は「酒を飲むとなぜかクルマを運転したくなる」などとも話しており、警察では男が日常的に飲酒運転を繰り返していた疑いもあるとして、さらに調べを進めている。