[新東名トンネル照明実験]蛍光灯・ハロゲン・LEDの3光源で試す

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新たなトンネル照明の開発に向けた実証実験
新たなトンネル照明の開発に向けた実証実験 全 8 枚 拡大写真

NEXCO中日本は13日、静岡県内の新東名高速道路工事区間で「新たなトンネル照明の開発に向けた実証実験」の現場を公開した。

今回公開された実験現場は、静岡県島田市と掛川市にまたがる粟ヶ岳付近を貫く金谷トンネル(仮称)の一部。2012年の完成を目指して工事中の新東名高速道路・御殿場JCT - 引佐(いなさ)JCT間255kmに含まれる土木工事が終了した地点だ。

島田市側の新東名道下り線金谷トンネル入口には、トンネル壁面に実験的に設置されている3種類の新光源が展示されていた。明るさは100Lm/W(ルーメン/ワット)前後、幅が1m程度の3つの照明ユニットだ。

新光源は、蛍光灯、ハロゲン、LEDの3タイプを用意。高周波点灯型高効率蛍光灯は総合効率93Lm/W・寿命1万2000時間、セラミックメタルハライドランプは104Lm/W・1万8000時間、LEDランプは95Lm/W・4万 - 6万時間というスペック。光源の長持ち度はLEDランプに軍配があがるが、同社は「1ユニットの値段は従来のものよりもやや高めだが、ランニングコストを含めて総合的に考えると、コストおよび消費電力を大幅に削減できるだろう」と話す。

こうした光源を複数組み合わせて設置したり、壁面の片側だけに設置したりと数種類の配置を試すほか、クルマの進行方向に光を照らすプロビーム照明などの効果も検証する。

同社では、これら光源を採用した場合の期待される効果を「御殿場JCT - 三ケ日JCT間にある全トンネル(89km・70チューブ)に新たなトンネル照明光源を採用すると、約50億円のコスト削減(約40年間使用を想定)、一般家庭550戸ぶんにあたる約220万kwh/年の消費電力の削減ができる」などと試算している。

《レスポンス編集部》

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