三菱電機、太陽電池の最大電力出力点を自動選択する技術を開発

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三菱電機は、複数の太陽電池モジュールを直並列接続した太陽電池アレイの一部に日陰ができた場合でも、1台のパワーコンディショナーで太陽電池アレイの最大電力出力点を選択する出力最大化技術を開発した。

パワーコンディショナーには太陽電池アレイを最大電力出力点で動作させるための最大電力点追従(MPPT)制御が、搭載されている。しかし太陽電池アレイの一部に日陰ができると、発電特性が1つのピークではなく複数のピークを持つようになり、従来のMPPT制御では太陽電池アレイの最大電力出力点で動作できないという問題があった。

今回開発した技術は、太陽電池アレイの発電特性を連続して自動計測し、計測された発電特性の最大電力出力点で太陽電池アレイを動作させる新しいMPPT制御を開発した。これにより、太陽電池アレイの一部に日陰や汚れが生じた場合でも、太陽電池アレイから出力可能な最大電力を取り出すことが可能となる。

同社の検証設備で試験した結果、太陽電池アレイの一部に日陰が生じた場合、従来のMPPT制御と比較して、日陰のでき方によっては2倍以上の電力を出力可能なことを実証したとしている。

同社では早期の実用化に向けて研究開発を続ける方針だ。

《レスポンス編集部》

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