【FC EXPO10】プラチナを使わない低コスト燃料電池 住友商事が公開

自動車 ビジネス 国内マーケット

住友商事と英国ベンチャー企業のACALエネルギーは19日、「FCエンジン」と名付けた燃料電池モジュールの試作機(モックアップ)を3月3日から東京ビッグサイト(江東区有明)で開催される第6回国際水素・燃料電池展「FC EXPO 2010」で初公開すると発表した。

ACALエネルギーの燃料電池は、PEFC(固体高分子膜燃料電池)の進化形となる。従来のPEFCは、高分子膜の正極・負極両側に高価な白金の触媒が用いられており、PEFCの高コスト化の要因となっていた。ACALエネルギーでは特許技術により、正極側に白金触媒をまったく使わず、より安価な化合物に置き換えることに成功した。

負極側でも従来型に比べ、白金の使用量を最大90%削減できる見込みで、低コスト化が図れる。

また、熱や水分の制御も簡略化できるため、システムコストの削減に加えて、耐久性の向上も図れる。

FCエンジンは1kWから100kWまでの市場をターゲットに開発を進めており、2年以内に実用化・商業化する計画だ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  2. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  3. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  4. 三菱『デリカD:5』新型発売、価格は451万円から…SUVとミニバンが融合「三菱らしさ」武器に
  5. 三菱『デリカD:5』18年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る