【三菱 RVR 新型発表】コンセプトcXのスタンスと適切なサイズ感

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RVR 全 6 枚 拡大写真

三菱自動車が17日に発表、発売した新型『RVR』のデザインを見て、2007年のフランクフルトと東京モーターショーに出品した『Concept-cX』(コンセプトcX)を思い出した人も多いだろう。

デザイン本部デザイン部エキスパート、金澤秀晃さんは、RVRの開発がスタートしたのは2008年の初めだという。

「今後、クルマの適切なサイズ感というのは少し小さくなるだろうと考えていました。ちょうどその頃、コンセプトcXというクルマを出したところ、意外とスタイリングに対する評価が高かった。なので、RVRをプロダクションに移行していくときにコンセプトcXのスタンスをかなり意識したのです」と開発の背景を語る。

しかし、コンセプトcXと比較するとRVRはサイズがかなり違う(全長はコンセプトcXの4100mmに対し、RVRは4,295mm)。「コンセプトcXはBセグメントで、ホットハッチとSUVのクロスオーバーという形で提案しました。その後、市販化開発のなかで、本当に一番適したサイズ感は何だろうと議論したのです」。

「いま三菱のラインナップでは『コルト』の上が『アウトランダー』となってしまい、あまり車種が無い状況。そこを補完する位置付けが必要という議論も加わって、最終的に量産型のディメンジョンに落ち着きました」とサイズアップした理由を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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