BMWは19日、欧州向けの『X6』に「BMWパフォーマンス」を設定した。実車は3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで披露される。
BMWは2008年秋、BMWパフォーマンスを発表。『M3』のようなファクトリーチューンではなく、後付けで気軽にBMW車の性能を引き上げられるように開発された純正パーツ群を指す。エアロパーツ、アルミホイール、ブレーキ、マフラー、シート、シフトノブ……、と、トータルでBMWをチューンナップできる豊富なアイテムがそろう。日本では2009年7月末から、『1シリーズ』と『3シリーズ』用のパーツを販売中だ。
BMWは今回、X6用にBMWパフォーマンスパーツを初設定。「パワーキット」がガソリン2エンジンに用意された。これはコンピューターや吸排気系チューンによって、性能向上を追求したキットだ。スポーツエグゾーストは、抜けのいいサウンドを実現する。
「xドライブ50i」グレードの4.4リットルV型8気筒ツインターボは、最大出力448ps、最大トルク66.3kgmと、41ps、5.1kgmパワーアップ。0-100km/h加速は0.2秒短縮され、5.2秒で駆け抜ける。とくに80 - 120km/hの中間加速は、0.5秒短縮された。
「xドライブ35i」グレードの3.0リットル直列6気筒ツインスクロールターボは、最大出力326ps、最大トルク45.9kgmと、20ps、5.1kgm性能向上。0-100km/h加速は0.2秒短縮され、6.5秒の実力だ。
外観は、「エアロダイナミクスキット」が目を引く。専用フロントバンパー、ボディ同色サイドシル、リアバンパーインサートでスポーツ性を引き上げた。リアスポイラーとリアフィンは、マットブラックで仕上げられる。1本当たり約1.5kg軽量化したアルミホイールは、Yスポークデザイン。タイヤは前285/35R21、後ろ325/30R21サイズを組み合わせる。室内には、フラットボトムデザインのアルカンターラスポーツステアリングホイール、アルミペダル&フットレストなどが用意された。
X6のスポーツ性をさらに引き上げたい顧客にとって、BMWパフォーマンスは要注目アイテムといえそうだ。