【ジュネーブモーターショー10】日産 ナバラ、欧州ベストセラートラックに新ディーゼルを搭載

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日産 ナバラ
日産 ナバラ 全 9 枚 拡大写真

欧州日産は22日、『ナバラ』にマイナーチェンジを施した。パワフルな新型ターボディーゼルを搭載。3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表される。

ナバラは、日産の欧州市場向け小型ピックアップトラック。北米向けの『フロンティア』の欧州バージョンである。現行型は2005年にデビュー。欧州市場におけるベストセラーピックアップトラックに君臨している。

今回のマイナーチェンジでは、新しい直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルを積むフラッグシップグレードを設定。ルノーと共同開発されたV9X型と呼ばれるエンジンは、日産の高級車ブランド、インフィニティの欧州主要車種にも搭載される。

このエンジンの特徴は、他社のディーゼルの多くがオールアルミ製となる中で、敢えてアルミシリンダーヘッドに鉄製ブロックの「CGI」(コンパクテッド・グラファイト・アイロン)を組み合わせている点だ。

CGIは、一般的な鋳鉄ブロックよりも重いという欠点があるものの、約75%もの高い剛性を誇る。日産は「オールアルミ製エンジンと比較して、高い強度と静粛性を実現」と説明する。スペックは最大出力が231ps、最大トルクが56.1kgm。この強大なトルクは、1700 - 2500rpmという低回転域で生み出される。EGR(排出ガス再循環システム)やDPF(ディーゼル・パーティキュレート・フィルター)を採用し、排出ガス性能はユーロ5を満たす。

従来からの2.5リットル直列4気筒ターボディーゼルも改良。最大出力は190ps、最大トルクは45.9kgmと、19ps、4.8kgmの性能向上を達成した。それでいて、欧州複合モード燃費は10.2km/リットルから11.76km/リットルへ、CO2排出量は264g/kmから224g/kmへ、改善を果たしている。

全車が、内外装をリファイン。前後マスクを中心に変更を受け、イメージチェンジを図った。室内は、クオリティを引き上げ、装備も充実。新たに、リアビューカメラがオプション設定されている。

マイナーチェンジを受けたナバラは、4月から欧州全域で販売開始。新しい直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルを積むフラッグシップグレード「LE V6」は、6月に登場する。

《森脇稔》

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