【ホンダ CR-Z 発表】ハイブリッドの可能性を広げる

自動車 ニューモデル 新型車
CR-Zと伊東孝紳社長
CR-Zと伊東孝紳社長 全 24 枚 拡大写真
ホンダは25日、新型ハイブリッドカー『CR-Z』を発表した。1.5リットルエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせ、スポーティな走りと25.0km/リットルという優れた燃費性能を両立した新世代のハイブリッドクーペだ。「ハイブリッドの可能性をさらに広げたい」という思いから、スポーツコンパクトでありながら日常での使い勝手も追求した。

エクステリアは、これまでモーターショーなどで披露されてきたコンセプトカーの未来的なデザインをほぼ踏襲した。開口部の大きいフロントグリル、前後フェンダーの張り出しは力強さとワイド感を表現。ワンモーションフォルムを採用したサイドビューはスピード感を表現したとしている。ホンダ車で最も高曲率のフロントウィンドウを採用し、ワイドな視認性にも貢献する。

インテリアは機能的かつ先進的なデザインとしながら、コンソールボックスやドアグリップにメタルガーニッシュ(αタイプ)を装着するなど、上質感を高めた。運転席は3Dメーターを中心に機能を集中し、高い視認性と未来感を実現した。

1.5リットルi-VTECエンジンとハイブリッドシステムIMAの組み合わせにより、2.0リットル車並のパフォーマンスを実現。ハイブリッド車として初となる新設計の6MTとCVTにより、低燃費走行からスポーツ走行まで自在に対応するとしている。10・15モード燃費はCVT車が25.0km/リットル、6MT車が22.5km/リットルだ。

「3ドライブモード」を採用し、「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3種類の走行モードを選択することが可能。ドライブバイワイヤ、モーター、エアコンなど、車両を統合制御することで、ドライビングシーンや好みにあった走行を楽しむことができる。SPORTモード時にはスピードメーターのリングが赤く点灯し、視覚的にもスポーティな走りを演出する効果が施されている。

大きな開口部を持つ荷室は、ハイブリッドシステムを荷室床下に配置するなど効率化が図られ、リアシート使用時で214リットルの容量を実現。リアシートを倒すことで382リットルまで拡大することができ使い勝手を高めている。

機能面では、メーカーオプションとなる「HDDインターナビシステム」が通信費無料で利用できる「リンクアップフリー」に対応したことがトピックだ。通信費が無料のテレマティクスサービスは自動車業界で初めて。車検時にホンダ販売店で手続きをすることで、継続して無料情報提供サービスを受けることができる。

CR-Zは装備を充実した「α」と、標準グレードの「β」を設定。それぞれにCVTと6MTを選ぶことができる。価格は「α」が249万8000円、「β」が226万8000円。2月26日より販売を開始し、月販1000台を見込む。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ルノー『ルーテシア』新型、新デザインで大胆チェンジ…IAAモビリティ2025
  2. 幻の「黒いカタナ」がサプライズ公開! 市販化の可能性は…? スズキ「カタナミーティング2025」次期モデルの展望も
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  5. ポルシェ『911ターボS』新型、史上最強の711馬力ハイブリッド搭載..3635万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る