フォードモーターは25日、2011年モデルの『マスタング』の米国受注台数が、発売から1か月で1万1000台に到達したことを明らかにした。
2011年モデルのマスタングはエンジンを一新。オールアルミ製の3.7リットルV型6気筒エンジンは、可変バルブタイミング機構の「Ti-VCT」を組み込み、最大出力305psを発生する。米国EPA(環境保護局)高速燃費は、12.75km/リットルと、旧4.0リットルV 6よりも25%向上。この新V6仕様が全体の50%を占め、前年比19%増という売れ行きを示している。
V型8気筒エンジンも、2011年モデルは刷新。新開発5.0リットルV型8気筒エンジンは、「Ti-VCT」付きで、最大出力412ps、最大トルク53.9kgmを引き出す。米国EPA(環境保護局)高速燃費は、10.63km/リットルと、クラストップレベルだ。新V8搭載車は、全体の41%を占めた。
5.4リットルV型8気筒スーパーチャージャーを積む『シェルビーGT500』は、全体の9%。2011年モデルは、最大出力550ps、最大トルク70.5kgmと、従来よりも10psパワーアップ。エンジン単体重量も46kg軽くなった。
2011年モデルのマスタングは1月下旬、全米でオーダー受け付けを開始。2月24日までの約1か月間の予約台数が、1万1000台に到達した。フォードの北米マーケティング担当マネージャー、スティーブ・リング氏は、「2011年モデルは、高性能と燃費を両立。アメリカンスポーツの新たな歴史を作る」と意気揚々だ。