首都高速道路は26日、新交通管制システム(AISS '09)を公開、披露式を開催した。120インチ14画面を一体化した高さ3.7m、横幅17mの表示装置は世界最大級。
首都高の1日平均11万台の交通量を監視しているのが交通管制システムだ。新交通管制システムに更新されることにより、利用者側では、本線上に設置された文字情報板による情報提供の機能向上と、所要時間情報の精度が向上する。
文字情報板の機能向上としては、本線上の障害情報を直近の文字表示版で表示するようになる。これまでは、事故などの発生箇所を発生区間で案内するのみであったが、これからは、現在走行している前方の車線状況を知ることができる。
また、所要時間情報の精度向上として、道路が分岐するジャンクション部においては車線により混雑状況がバラバラで、これまでのシステムではこれを一緒にして算出していたが、これからは車線毎の混雑状況を考慮した結果を表示するようになる。
首都高の佐々木克已代表取締役社長は「お客様の安全確保が第一、安全には上限がありません」と挨拶し、新システムの稼働に期待をよせた。