【ジュネーブモーターショー10】アウディ RS5…迫力のディティール

自動車 ニューモデル モーターショー
アウディ RS5
アウディ RS5 全 15 枚 拡大写真

アウディは26日、『RS5』の新オフィシャル写真を公表した。実車は、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで披露される。

RS5は、『RS6』や『RS4』と同様に、アウディの子会社、クワトロGmbHが開発した特別モデル。『A5クーペ』をベースに、圧倒的な高性能が追求された。

エンジンは、『R8』用の直噴4.2リットルV型8気筒ガソリン「FSI」がベース。デュアルインテーク&エグゾースト、可変式カムシャフト、インテークマニホールド内の可倒式フラップなど、数々の専用チューンが施された。この結果、最大出力450ps/8250rpm、最大トルク43.8kgm/4000 - 6000rpmを獲得。レーシングカー並みの高回転型エンジンが完成した。

アウディ独自のフルタイム4WD、「クワトロ」も進化。セルフロック式のセンターディファレンシャルには、小型軽量なクラウンギアが新採用された。従来のクワトロよりも、幅広い領域で前後トルク配分が変えられるのが特徴。前後トルク配分は40対60を基本に、フロントは最大70%、リアは最大85%まで、駆動力を高められる。後輪の左右間でトルクを分配できる「スポーツディファレンシャル」もオプション設定された。

トランスミッションは、7速「Sトロニック」。車両重量は1725kgに抑えられ、0 - 100km/h加速4.6秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを発揮する。オプションでリミッターの解除が可能で、この時の最高速は280km/hに到達する。4.0リットルV型8気筒エンジン(420ps、40.8kgm)を搭載するBMW『M3クーペ』(0 - 100km/h加速4.6秒、最高速250km/h)と、まったく互角のパフォーマンスだ。

エンジンや駆動系のフリクション低減、オンデマンド制御のオイルポンプ、エネルギー回生システムなどを採用。これだけの高性能でありながら、欧州複合モード燃費9.26km/hの低燃費を実現した。

「アウディドライブセレクト」は標準装備。オート、コンフォート、ダイナミックの3モードが選択でき、エンジンレスポンス、シフトタイミング、ステアリング特性、排気音が変化する。ローンチコントロールも可能。電子制御トルクベクトリングは、トラクション性能やコーナリング性能を引き上げる。ESPには、作動をオフにできるスポーツモードが付く。

足回りは、強化サスペンションを装備して、車高はA5クーペよりも20mmローダウン。拡幅されたフェンダーには、265/35R19サイズの大径タイヤが収まる。オプションで275/30R20サイズが装着できる。

ブレーキはフロントローター径が365mm。8ピストンのアルミ製キャリパーは、ハイグロスブラックで仕上げられ、「RS」のロゴが添えられる。ローター径380mmのカーボンセラミックブレーキはオプションだ。

アウディはジュネーブモーターショーでの正式発表を前に、RS5の新写真を公表。RSシリーズ共通のスポーティな内外装が確認できる。格納式のリアスポイラーは120km/hでリフトし、80km/hで格納される設定だ。RS5の欧州販売は、今春開始。価格は7万7700ユーロ(約963万円)からと発表されている。

《森脇稔》

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