【ジュネーブモーターショー10】フィアットの小型MPVにメタン仕様

自動車 ニューモデル モーターショー
フィアット ドブロ ナチュラルパワー
フィアット ドブロ ナチュラルパワー 全 2 枚 拡大写真

フィアットは、2日に開幕するジュネーブモーターショーにおいて、『ドブロ』の「ナチュラルパワー」を公開する。ガソリンとメタンの両方の燃料に対応したグレードだ。

初代ドブロは2001年に発表。広大な室内スペースが特徴の小型MPV&商用バンで、累計販売台数は約100万台というヒットを記録している。

2009年11月、8年ぶりにモデルチェンジを行い、2代目に進化。クラス最大級の室内空間にいっそうの磨きをかけた。プラットフォームは一新され、ホイールベースは2755mmとクラス最長を確保。3列シートに7名がゆとりを持って乗車できる空間を実現している。荷室容量も、7名乗車状態で790リットル(VDA計測法)と充分だ。

エンジンはガソリン1、ディーゼル3の合計4機種。最大出力はガソリンが95ps、ディーゼルが90ps、105ps、135psの3種類をそろえる。トランスミッションは、MTと2ペダルMT「デュアロジック」の2種類が用意される。

すべてのエンジンが、排出ガス性能はユーロ4またはユーロ5に適合。90ps仕様の1.3リットル直列4気筒ディーゼル「マルチジェット」は、欧州複合モード燃費20.83km/リットル、CO2排出量129g/kmというクラストップレベルの環境性能が売りだ。

新型ドブロは、欧州主要国で2010年1月から販売が開始されているが、フィアットは今回、ガソリンとメタンの両燃料に対応した「ナチュラルパワー」を追加した。

エンジンは1.4リットル直列4気筒スーパーチャージャー「Tジェット」で、最大出力120ps、最大トルク21kgmを発生。発進時にはガソリンを使用し、その後すぐ、自動的に燃料をメタンへ切り替える。それぞれの燃料の効率性を追求したシステムだが、ダッシュボードのスイッチによって、ガソリンのみを使用することも可能だ。

それぞれの燃料の満タン容量は、ガソリン22リットル、メタン95リットル。しかし、メタンは軽いため、95リットル分の重さは16.2kgだ。最大航続距離はガソリン300km、メタン325kmの合計625km。CO2排出量は134g/kmとなる。

フィアットは、欧州ではガソリンよりもメタン燃料の価格が安いことから、「ナチュラルパワーが、ランニングコストの削減に効果的」とアピールしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  3. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
  4. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  5. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る