【エコカー タイヤ&ホイール選び】グリップ重視編 ハイブリッドでもたまにはスポーツ

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ハイブリッドでもたまにはスポーツ
ハイブリッドでもたまにはスポーツ 全 3 枚 拡大写真

タイヤ…ダンロップ『DIREZZA DZ101』
ホイール…レイズ『ボルクレーシング TE37』

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■インチアップは最小限に抑える

オーナーにとってはいまさらな話かもしれないが、『プリウス』や『インサイト』といったハイブリッドカーの加速はスポーティーカーに匹敵する。低回転ほどトルクが大きいという電気モーターの特性は実はスポーツ走行にピッタリ。ハイブリッド初のスポーツカー『CR-Z』の登場もあり、これからはエコカーにもスポーツ性が求められるようになりそうだ。ならば、ハイグリップなタイヤでそのスポーツ性をさらに高めてやるのも面白い。

スポーツ向けタイヤを選ぶときのセオリーは、インチアップは適度な範囲に留めること、目指す方向性をハッキリさせ、それに応じたセレクトをすることのふたつだ。

インチアップについては、スポーツ性を高めるには必須といえるのは事実。タイヤをより扁平にすることでタイヤの剛性が増してクイックなレスポンス、ダイレクトなフィーリングとなり、幅が広くなることで接地面積が増えてグリップが向上するからだ。

しかし、大幅なインチアップにハイグリップタイヤを組み合わせると乗り心地など快適性の犠牲が大きくなりすぎる。また、特性の激変によりサスペンションがついて来れなくなってハンドリングが低下してしまうことも考えられる。少なくともノーマルの足回りにはインチアップは1インチ程度に留めるべきだ。

つぎに方向性について。ひとくちにスポーツタイヤといってもそのキャラクターはまちまちだ。大きく分けると、速く走ることだけにこだわるハイグリップ路線と、ウェット性能や乗り心地も忘れずスポーツ性を高めるバランス路線がある。エコカーであれば、多くのオーナーは後者を選ぶだろうが、前者を選んでも間違いというわけではない。大切なのは選んだ方向性に合わせたタイヤを選ぶこと。バランス路線を目指すのにグリップ路線のタイヤを選べば、メリットを感じられないばかりか、騒音や振動など悪い面ばかりが目立ってしまう。

■バランス重視で速さより楽しさを目指す

以上の点を押さえて、ここではバランス路線でタイヤ&ホイールを選んでいこう。まずタイヤはヨコハマの「ADOVAN Sport」、ブリジストンの「POTENZA RE001」などが候補に上がる。それぞれのブランドには「Neova」、「RE-11」もあるが、典型的なハイグリップ路線のタイヤなのでここでは除外する。

「ADOVAN Sport」や「POTENZA RE001」は定番ともいえる高バランスなスポーツタイヤだが、価格もかなりのハイレベルとなってしまう。そこで他の選択肢を探すと、スポーツタイヤでありながらエコタイヤでもあるヨコハマ「DNA S.drive」などは個性派で捨てがたいが、ここではもう少しスポーツ性の高いタイヤを選びたい。そこでダンロップの「DIREZZA DZ101」をおすすめしたい。

「DIREZZA DZ101」は専用コンパウンドを採用し、強力なドライグリップを誇るスポーツタイヤでありながらウェットグリップや静寂性、乗り心地も優れている。発売からかなりの年月は経過しているものの、性能は最新モデルに遜色なく、何よりも魅力なのはコストパフォーマンスが極めて高いことだ。

一方のホイールだが、スポーツ向けとしてはやはりBBSやレイズ、エンケイあたりが定番だろう。その中でも定番中の定番といえばレイズの「ボルクレーシング TE37」だ。ちょっと高価だが、長年にわたって売れ続けているのはダテではない。軽量で高剛性、本物のスポーツ用ホイールだ。

《山田正昭》

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