2月28日未明、大阪府堺市北区内の府道で道路を横断していた自転車に対してタクシーが衝突。自転車に乗っていた女性が約600mに渡ってひきずられ、重傷を負う事故が起きた。タクシーは逃走したが、警察は後に62歳の男をひき逃げ容疑で逮捕している。
大阪府警・北堺署によると、警察が事故発生を認知したのは2月28日の午前2時30分ごろ。堺市北区新金岡町5丁目(N34.33.42.9/E135.31.0.5)付近の府道で「人が路上に倒れている」と通報が寄せられた。
これを受けた同署員が現場に急行。倒れている人の姿は無かったが、路上に倒れている衝突痕のある自転車を発見。周辺を捜索したところ、約600m離れた場所(N34.33.23.2/E135.30.44.4)に倒れている女性を見つけた。女性は近くの病院に収容されたが、骨盤などを骨折する重傷を負った。後の調べで同市内に在住する30歳の女性と判明している。
現場から逃走するタクシーが目撃されており、警察ではタクシーが女性をひきずったまま逃走した可能性が高いとして、重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。目撃情報に似たタクシーを所有する会社で車両の検証を行った結果、1台の底部から繊維片を検出。この車両を事故当時に運転していた62歳の男を自動車運転過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
現場は信号機の設置された見通しの良い交差点。タクシーは交差点を左折した際に自転車を巻き込んだとみられる。調べに対して男は「何かに当たったとは思ったが、人とは思わなかった」などと供述しているようだ。