【VW ゴルフR 試乗】いっそポルシェ仕立てなら…森口将之

試乗記 輸入車
ゴルフR
ゴルフR 全 6 枚 拡大写真

最強の『ゴルフ』であることをいい意味で感じさせない控えめなエクステリアにまず好感を持った。

しかもバンパーまわりの造形は、同じグループのポルシェ『911』を思わせる。911オーナーのセカンドカーに最適では? インテリアはオプションのバケットシートこそ挑発的だが、それ以外はGTIより光りモノが減ったおかげで、シックな雰囲気さえする。

2リットル4気筒直噴ターボというスペックはGTIと同じだが、自然吸気みたいに素直な性格だったGTIよりパワーやトルクの出かたにメリハリがあって、スポーツモデルであることを実感する。しかも4WDのおかげで、コーナー立ち上がりでも強烈な加速を心おきなく味わえるようになった。

ただGTIの完成度があまりに高いだけに、プラス45psの4WDに150万円近いエクストラを払うかといわれると……。『iQ』ベースのアストンマーティンみたいに、バンパーだけじゃなくホイールやコクピットもポルシェ風に仕立て、ポルシェ直系の高性能車というイメージで出せば、多くの人が「500万円のゴルフ」に納得するんじゃないだろうか。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。

《森口将之》

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