【東京マラソン2010】完走率などから見る…実は、障害者のほうがすごい
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東京マラソンでは視覚障害者や知的障害者が10kmの部に参加している。男女視聴覚障害者と男女知的障害者、それに男女臓器移植者が総勢173人が参加したが、いずれの部門でも完走率100%で、1人も脱落することがなかった。男女一般の部門の10kmには総勢2763人が参加。完走率は99.1%、24人が脱落した。マラソンに臨む意気込みが、若干違うのだろうか。
フルマラソンに参加した障害者は車いす部門だけだが、これもすごい。優勝した山本浩之選手の記録は1時間35分19秒。一般優勝者の藤原正和選手の記録(2時間12分19秒)を37分も上回る。しかも、車いす男子は上位10位までが、藤原選手より早かった。車いす女子の優勝者、土田和歌子選手も1時間38分29秒と、やはり一般男子よりはるかに早い。ただ、男女出走者20人中の完走者は12人と完走率は低く、女子は3人のうち2人がリタイヤ。過酷さを物語っていた。
東京マラソンでは、外国籍のランナー完走率もカウントしている。国内でも大人気のマラソンゆえに、今のところ外国人参加者の割合は全体の10%までに抑えられている。そのため外国人の出走者は総勢2639人。完走者は2509人(95.1%)。過去3回の大会で外国人招待選手が優勝を独占してきたアスリートの状況とは、少し違っていた。
東京マラソンは定員3万5000人に対して約31万2000人(競争率8.9倍)が応募。来年も変わらない人気が見込まれている。
《中島みなみ》