フォードモーターは2日、ジュネーブモーターショーにおいて、新型フォード『フォーカスワゴン』を公開した。
新型フォーカスワゴンは、フォードの新グローバルCプラットホームを使用。フォードはこのプラットホームから、10車種を開発する計画で、12年には全世界で年間200万台を販売する構想を描く。
フォーカスワゴンは、新グローバルCプラットホームを導入した5番目の車種。2009年9月のフランクフルトモーターショーで発表された新型『C-MAX』『グランドC-MAX』、10年1月のデトロイトモーターショーで発表された新型『フォーカス』『フォーカスセダン』に続くものだ。
新型フォーカスワゴンは、フォードの最新デザイン言語、「キネティック」に沿って設計。フォーカスの5ドアハッチバックをベースに、使いやすい荷室を備えた伸びやかなワゴンフォルムを構築する。
ワゴンならではの特徴が、ボディ一体のルーフレールや小型のルーフスポイラー。テールゲートには、セルフクロージャー機能が採用された。
エンジンに関しては、フォードの次世代環境エンジン「エコブースト」を搭載。直噴ガソリンターボエンジンは、パワーと燃費を両立させているのが特徴で、1.6リットル直列4気筒が150 - 180ps、2.0リットル直列4気筒が200psのスペックと予想されている。
フォーカスのワゴンは、欧州では5ドアハッチバックに次いで人気が高く、全フォーカスの販売台数の3分の1を占める。とくにイタリアとドイツでは、50%以上がワゴンだ。新型は2010年後半に生産を開始し、欧州市場へは2011年初頭に投入。フォードのDerrick Kuzak商品開発担当副社長は、「新型フォーカスワゴンは、とくに欧州市場にとって重要なモデル」と語り、5ドアハッチバックとワゴンの2シリーズ体制で、ユーザーへのアピールを強めている。