【FC EXPO10】透ける・曲がる・全方向…球状太陽電池

自動車 ビジネス 企業動向
京セミ・スフェラー
京セミ・スフェラー 全 3 枚 拡大写真

京セミ(京都市)は、自社で開発した球状太陽電池「スフェラー」の展開例を紹介。一般的な平型太陽光発電シートと違い、網戸のように先が透けて見えるところもメリットのひとつで、“発電する窓ガラス”「シースルーウィンドウ」などが展示されていた。

スフェラーは、シリコンの液滴を凝固させてできた直径約1.8mmの球状太陽電池の集合体で、優れた透過性を持つほか、表裏関係なく両面で発電できる、あらゆる角度からも光を取り込めて、反射光・散乱光などもキャッチできるなどのメリットも持っている。

「他社のシースルータイプの太陽電池の透過度(光を通す割合)がだいたい10 - 20%に対し、スフェラーは要望にあわせて20・50・80%などと対応できる」と同社。

クリヤのポリカーボネート樹脂板でスフェラーをはさんだクォーターウインドウの試作品も展示。「クルマ部品への応用も期待できる」(同社)。

同社は「従来の平面型の太陽電池は、結晶シリコンをスライスするので、途中で“削りくず”が出る無駄があった。これに対してスフェラーは、溶解したシリコンを自由落下させ、自然に真球化させるので無駄がほとんどでない。セルの回収や再利用にも優れている」とPRしていた。

PV EXPO 2010(国際太陽電池展)は5日まで、東京ビッグサイトでFC EXPO(国際水素・燃料電池展)と同時開催。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る