フォードは5日、新型V6エンジン搭載の2011年型『マスタング』のハイウェイ燃費31mpg(約13.2km/リットル)が米EPA(環境保護庁)より正式認定を受けたことを発表した。300hpオーバーの車としてはハイウェイでの燃費出力30マイル/ガロンの認定を受けるのは、同モデルが初となる。
2011年モデルのマスタングのエンジンは、5.0リットルV8と3.7リットルV6があり、それぞれ6速MTと6速ATが選べる。今回認定されたのは、2011年型マスタングに新たに搭載された新開発のV6エンジン搭載モデルで、305hpを発揮する3.7リットルV6エンジンと6速ATの組み合わせにより、ハイウェイ走行時には31mpg、市街地走行では19mpg(約8.1km/リットル)の高燃費を達成した。
新開発のオールアルミ製3.7リットルV6・DOHCエンジンは「Ti-VCT」(ツイン・インディペンデント・バリアブル・カムシャフト・タイミング)を採用。アクセル開度によりバルブの開閉タイミングを1000分の1秒単位でコントロールできるようになった他、パワーステアリングを回転抵抗となる油圧式から電動に変更。6速ATの高速側をハイギア化し、全体のギア比やシフトプログラミングの見直しが行われている。ボディの空力面でも、フロント周り、リアのタイヤスパッツ、アンダーボディ、エアダム等に改良が加えられている。
今春発売予定のマスタングは既に1万1000台以上を受注。このうち約半数が燃費の良いV6エンジン搭載モデルとのことだ。