ルノー・ジャポンは5日より『ルーテシア』をマイナーチェンジし発売した。
本国では『クリオ』という名称で販売されているこの『ルーテシア』は、日本では商標の関係でこの名称となっている。因みにこの『ルーテシア』はパリの昔の呼び名“Lutetia(ルテティア:ラテン語)”に由来している。
ルノー・ジャポン マーケティング部商品計画グループのフレデリック・ブレンさんは、「1990年から『クリオ』は発売され、20年間にわたって1000万台を突破、100か国以上で販売されています」と話す。クリオは、91年からルーテシアの名称で日本でも販売され、1万1000台を突破したルノー車で最も売れているクルマであるという。
現在の日本市場について、ブレンさんは「2009年のマーケットは96%が国産車、4%が輸入車。その4%の中の80%がドイツ車でフランス車は5%。コンパクトカー(全長4.2m以下)市場は7万 - 8万台で推移し輸入車市場の4 - 5割と安定した市場となっています」と分析する。そのコンパクトカーのユーザーは「30 - 40歳代のユーザーが半分を占めており、ルーテシアのターゲットユーザーとも一致します」という。
今回マイナーチェンジしたルーテシアを購入するであろう想定ユーザーは、「ルノーから2割、それ以外で8割を想定しており、その8割のうちの半分がダウンサイザーと考えています」という。その理由として、経済状況やクルマの進化に応じてダウンサイザーが年々増えていることを踏まえ、「例えばプジョー『307』や『ゴルフIV・V』あたりからの移行を考えています。サイズや価格が移行のメインの理由となるでしょう」と導入計画を語った。