フォルクスワーゲンは2日、ジュネーブモーターショーにおいて、新型『シャラン』を発表した。動画共有サイトでは、新型のPR映像が公開されている。
2代目シャランは、新開発のプラットホームの上にワイドな空間と環境性能の高いエンジンを載せた、フォルクスワーゲンの新世代ミニバン。ボディサイズは全長4854×全幅1902×全高1720mm、ホイールベース2920mm。初代よりも220mm長く、92mmワイドで、12mm背が低い。ホイールベースは75mm延長された。
ボディサイズを拡大した効果で、3列シートの室内は、フル7シーターとして使える空間を確保。2列目シートは独立3名がけで、160mmの前後スライドが可能。居住性を高めるとともに、3列目シートへのアクセス性が向上した。2列目、3列目ともに折り畳み式で、荷室容量は711リットル(VDA計測法)から、最大2297リットルへ拡大できる。大型デュアルスライドドアを採用して、乗降性を引き上げているのも見逃せない。
エンジンはガソリン2、ディーゼル2の合計4ユニット。トランスミッションは6速MTと6速DSGだ。ガソリントップグレードを除いて、アイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムが組み込まれる。車両重量は、初代比で30kg軽量化された。
ガソリンは、1.4リットル直列4気筒ターボ「TSI」(150ps)が、欧州複合モード燃費13.48km/リットル、CO2排出量172g/km。2.0リットル直列4気筒ターボ「TSI」(200ps)は、欧州複合モード燃費11.61km/リットル、CO2排出量201g/kmだ。この200ps仕様は、DSGのみと組み合わせられる。
ディーゼルは、2.0リットル直列4気筒ターボ「TDI」(140ps)が、欧州複合モード燃費18.51km/リットル、CO2排出量143g/km。その高出力版の170ps仕様が、欧州複合モード燃費17.52km/リットル、CO2排出量152g/kmの実力だ。
新型シャランは2010年後半から欧州各国で販売開始。新型の高い使い勝手や、滑らかな走行性能を紹介した映像は、動画共有サイトで見ることができる。