BMWの米国EV実証実験、2011年に第2段階へ

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ジュネーブモーターショーのプレスカンファレンスに登場した「コンセプトアクティブE」(3月2日)
ジュネーブモーターショーのプレスカンファレンスに登場した「コンセプトアクティブE」(3月2日) 全 12 枚 拡大写真
BMWグループオブノースアメリカは8日、2011年から200台の『コンセプトアクティブE』を使用して、EV普及に向けた実証実験を開始すると発表した。

BMWは2010年1月、デトロイトモーターショーに、『1シリーズクーペ』をベースにした実験用EV、コンセプトアクティブEを出品。同車は、最大出力170ps、最大トルク25.5kgmを発生するモーターを、リアアクスルに搭載。2次電池はBMWと協力関係にあるSB Liモーティブ社製のリチウムイオンバッテリーで、ボンネットと燃料タンク部分にレイアウトした。前後重量配分は、ほぼ50対50という理想的なバランスを実現する。

リチウムイオンバッテリー搭載により、車両重量は1800kgへ増加。それでも、0-100km/h加速は9秒以下、最高速は145km/h(リミッター作動)の動力性能だ。充電は欧州規格の230V/240V、50Aソケットで約3時間、米国規格の32Aソケットで約4.5時間。最大航続距離は、約160kmを確保している。

BMWは、このコンセプトアクティブEを使用して、欧米でEVの大規模実証実験を行う計画。今回、米国での実験開始時期と実験車両の台数が公表された。コンセプトアクティブEは200台が用意され、実証実験は2011年にスタート。この実験は、米国で2009年夏から実施している『MINI E』450台を使った実証実験に続く第2段階となる。

BMWは今後数年以内に、『メガシティビークル』(仮称)と呼ばれるEVを市販する計画。2010年2月には、このメガシティビークルの生産をドイツ・ライプツィヒ工場で行うと発表している。BMWグループでEV開発を統括するリッチ・ステインバーグ氏は、「コンセプトアクティブEを使った実証実験が、EV市販に向けて大きな成果をもたらすだろう」と述べている。

《森脇稔》

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