富山市で電動コミュニティバスの実証実験

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国際カーエレクトロニクス展に出展された富山市の電動バス。
国際カーエレクトロニクス展に出展された富山市の電動バス。 全 4 枚 拡大写真

富山市の中心市街地活性化に取り組むタウンマネージメント機関(TMO)「株式会社まちづくりとやま」は、市中心部を運行するコミュニティバス「まいどはや」において、3月8日から21日まで電動バスの実証実験を行っている。

環境モデル都市にも選定されている富山市は、公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり、低炭素社会の実現を目指しており、交通部門のCO2排出量を2030年に30%、2050年には50%削減することを目標に掲げている。

この方針に基づき、鉄道の分野では旧JR富山港線を転換したLRT富山ライトレールを導入し、富山地方鉄道が運行する路面電車では環状線を開業させてきた。バスについても、2006年から北陸電力や地域企業と共同で電動マイクロバスの開発を進め、実証実験を行ってきた経験を持つ。
 
今回の電動バスもその一環として昨年始まったプロジェクトで、まちづくりとやまのほか、北陸電力、ジェイ・バス、東京アールアンドデーなどがメンバーに名を連ねている。

実車は今年1月、東京ビッグサイトで開催された第10回国際カーエレクトロニクス技術展でお披露目されている。日野『ポンチョ』をベースに、米エナデル社のリチウムイオン電池と米UQM社のモーターを搭載しており、最高速度は84km/h、満充電での走行距離は40kmと発表されている。
 
「まいどはや」には中央ルートと清水町ルートの2系統があり、どちらも毎時最大3本のバスを運行している。今回電動バスが走るのは中央ルートで、9時発から19時発まで全8本を担当。所要時間は約40分となっている。

《森口将之》

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