ホンダが発表した“ホンダ・グリーン・マシーン第3弾”『CR-Z』のインテリアは、スポーティであると同時に、上質な空間作りを心がけてデザインされているという。
本田技術研究所デザイン開発室第1ブロック1スタジオの尾崎貴史さんは、ドアグリップを例に挙げ、「上質感のある金属の表現をしています」という。
ここは金属を使う個所ではあるが、そうすることで重量増を招きハイブリッドカーとして重視すべき燃費を損なうようなことはできない。いっぽう重厚感のある、金属の質感を表現しなければいけない。これら相反する目的を成し得るにはどうしたらいいかと考えたという。
「メッキだと白茶けて安っぽい印象になってしまいます。しかし金属を使うと重くなる。そこで、金属のチップを混ぜたフィルムを真空成型で貼り付けることで、上質感のある金属を表現することが出来ました」と、試行を重ねた結果、満足のいく仕上がりになったことを語った。