日産のEV リーフ、英国でも生産へ

エコカー EV
リーフ
リーフ 全 8 枚 拡大写真

欧州日産は18日、新型EV『リーフ』の生産を、2013年初頭から英国サンダーランド工場で開始すると発表した。日本、米国に続いて、3番目の生産拠点となる。

リーフは、2009年8月に公開。専用の5ドアハッチバックボディに、専用パワートレイン&プラットフォームを採用。モーターは最大出力108ps、最大トルク28.5kgmを発生し、前輪を駆動。2次電池はラミネート型の小型リチウムイオンバッテリーで、蓄電容量は24kWh。最高速140km/h、最大航続距離160kmという実用性を備える。

充電はフロントノーズのソケットにプラグを差し込んで行い、家庭用200Vコンセントと急速充電器の2種類に対応。充電時間は200Vが約8時間。急速充電器なら約30分で80%までチャージできる。1回の充電での最大航続距離は160kmを確保している。

リーフは、日本の神奈川県追浜工場で、年内に生産開始。2012年には、米国のテネシー州スマーナ工場でも製造されることが決定している。欧州日産は今回、英国サンダーランド工場においても、2013年初頭からリーフの生産を年間5万台規模で開始すると発表。また同工場では2012年から、ルノーと共同でリチウムイオンバッテリーの製造もスタートさせる。

日産は同工場へ、総額4億2000万ポンド(約580億円)を投資して、バッテリーを含むリーフの生産体制を整える。この資金の一部として、英国政府が2070万ポンド(約30億円)、欧州投資銀行が1億9730万ポンド(約270億円)を低利融資する。

英国市場へは2011年3月に、リーフを投入する予定。すでに英国政府は、総額2億3000万ポンド(約315億円)の予算を計上し、2011年初頭からEVの購入助成を行うと発表しており、リーフの購入者は、最大5000ポンド(約70万円)の支援が受けられる。

英国サンダーランド工場製のリーフは、おもに欧州市場向けとなる。これで新型リーフの生産は、日本、北米、欧州の3大市場をカバーする体制が整ったことになる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  3. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  4. クラシックな雰囲気が人気! ダムドの『ハイゼット/アトレー』向けカスタムボディキットに新作アイテム3点が登場
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る