16日深夜、沖縄県名護市内の国道329号を走行していた軽乗用車に対し、後ろから進行してきたアメリカ軍の大型RVが追突する事故が起きた。この事故で1人が軽傷を負ったが、クルマは逃走。警察はアメリカ軍に運転者の引渡しを求めている。
沖縄県警・名護署によると、事故が起きたのは16日の午後11時ごろ。名護市辺野古(N26.31.17.3/E128.2.5.3)付近の国道329号を走行していたアメリカ軍の大型RVが対向車線側へ逸脱。対向車線を順走していたワゴン車と接触し、さらに約300m離れた地点で前走する軽乗用車に突っ込んだ。
軽乗用車は後部が大破。同乗していた2歳の男児が顔面を打撲する軽傷を負ったが、クルマはそのまま逃走した。警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故から約40分後に約10km離れた金武町内で前部が破損した容疑車両を発見した。
ナンバーからクルマはアメリカ海軍のものとみられるが、運転者はクルマを放置したまま逃走していた。車両はアメリカ軍財産のため、警察が押収することができず、現場検証終了後にアメリカ軍が引き取っている。
現場は片側1車線の直線区間。警察は軍関係者が運転していたものとみて、運転者の引渡しを求めているが、軍は「運転者を憲兵隊が拘束した」と発表するのみで、警察に対しても詳細を明らかにしていないという。