【ニューヨークモーターショー10】ポルシェ カイエン 新型を米国初公開

自動車 ニューモデル モーターショー
ポルシェ・カイエン
ポルシェ・カイエン 全 14 枚 拡大写真

ポルシェは24日、31日に開幕するニューヨークモーターショーにおいて、新型『カイエン』を米国プレミアすると発表した。

新型カイエンは、3月のジュネーブモーターショーでデビュー。先代のイメージを継承しながら、さらにスポーティ&エレガントなデザインを採用。全長は48 mm長くなり、ホイールベースは40mm延長された。ヘッドランプは『パナメーラ』にも通じる形状。先代から大きく変わったのはリアスタイルで、横型デザインのテールランプが目を引く。

新型のハイライトが、ポルシェ初の量産ハイブリッド、「カイエンS ハイブリッド」の設定だ。フォルクスワーゲン『トゥアレグハイブリッド』と同じ、パラレル式フルハイブリッドシステムを搭載する。

ガソリンエンジンは、アウディ『S4』用の直噴3.0リットルV型6気筒スーパーチャージャー(333ps)。モーター(47ps)との組み合わせにより、最大出力380ps、最大トルク59.1kgmを発生する。走行状況に応じて、モーター単独、エンジン単独、モーター+エンジンと駆動モードを切り替え。モーターがエンジンをアシストするフル加速状態では、V型8気筒ガソリンエンジンを積む「カイエンS」に匹敵する性能を見せる。

最高速60km/hまでなら、モーター単独で数km程度、ゼロエミッション走行が可能。欧州複合モード燃費は12.2km/リットル、CO2排出量は現行ポルシェのラインナップで最も少ない193g/kmとした。

このカイエンSハイブリッドの他に、北米仕様は、「カイエンターボ」「カイエンS」「カイエン」の合計4グレードが設定される。

トップグレードのカイエンターボは、4.8リットルV型8気筒ツインターボ(500 ps)を搭載。カイエンSは、NAの4.8リットルV型8気筒を搭載し、最大出力を先代の385psから400psへ15ps引き上げた。ベースグレードのカイエンは、3.6リットルV型6気筒エンジン(300 ps)を積む。

いずれも、「ポルシェインテリジェントパフォーマンス」の考え方に基づき、燃費は先代比で最大23%向上。ワイドレシオ化された新開発8速「ティプトロニックS」、アイドリングストップ機能、エネルギー回生システム、可変エンジンカットオフ、軽量ボディ構造などが、燃費の向上に貢献している。

米国では、カイエンSとカイエンターボが7月、カイエンSハイブリッドとカイエンが今秋発売。先代に続いて、新型の最大市場は、米国になると思われる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 高速道路初、「コールドストーン」のパフェアイスクリーム自販機が登場…関越道高坂SA
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る