GMは29日、キャデラック『CTS-Vスポーツワゴン』の概要を明らかにした。6.2リットルV型8気筒スーパーチャージャー(556ps、76.2kgm)を搭載する最速ワゴンは、31日に開幕するニューヨークモーターショーで披露される。
CTSの頂点に立つVシリーズは、すでにセダンとクーペに設定。スポーツワゴンは、第3のモデルとなる。エンジンは、LSA型6.2リットルV型8気筒スーパーチャージャー。シボレー『コルベット』の最強グレード、「ZR-1」と基本的に共通のユニットだ。イートン製スーパーチャージャーの効果で、最大出力556ps、最大トルク76.2kgmという圧倒的スペックを獲得する。
トランスミッションは、6速MTとパドルシフト付き6速AT。パフォーマンスは公表されていないが、CTS-Vセダンの0-96km/h加速3.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)と、ほぼ同等と推測される。
もちろん、足回りも強化。ブレーキはブレンボ製で、サスペンションは、減衰力を磁性体で制御する「マグネティックライドコントロール」が装備される。このサスペンションはツアー、スポーツの2モード切り替え式。タイヤは19インチのミシュラン「パイロットスポーツ2」を履く。
2008年5月、セダンのCTS-Vは、ドイツ・ニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、市販4ドア車として初めて8分を切る7分59秒32をマーク。その動力性能の高さは実証済みだ。
キャデラックCTS-Vスポーツワゴンは2010年後半、米国市場で発売後、欧州や中東へも投入。ニューヨークモーターショーで展示されるモデルは、ミッドナイトシルバーのボディに、レザー&アルカンターラ内装を組み合わせた特別仕様となる。