26日夕方、岩手県大船渡町内の国道45号で、道路を横断していた69歳の男性がクルマ2台に相次いではねられる事故が起きた。男性はまもなく死亡。最初にはねた軽乗用車の運転者はクルマを放置して逃走したが、翌日に水死体で発見された。自殺とみられる。
岩手県警・大船渡署によると、事故が起きたのは26日の午後6時35分ごろ。大船渡市大船渡町下船渡(N39.1.57.6/E141.43.17.3)付近の国道45号で、近くに住む69歳の男性が横断歩道を渡っていたところ、進行してきた軽乗用車にはねられたうえ、対向車線を走行していた乗用車にもはねられた。
男性は全身を強打。近くの病院に収容されたがまもなく死亡。軽乗用車の運転者は現場にクルマを放置して逃走したため、警察は死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、クルマを運転していたとみられる陸前高田市内に在住する20歳代の男性は、翌27日朝に現場近くの海で死亡しているのが発見された。自殺したとみられている。
現場は片側1車線の直線区間で、信号機は設置されていない。事故当時に軽乗用車を運転し、その後に自殺したとみられる男性は、事故直後に119番通報を行い、その際に「人をはねたかもしれない」などと話していたという。