アイ・アール・アイコマースアンドテクノロジーは31日、同社が運営するユーザー参加型の携帯端末向け実用燃費測定サイト「e燃費」での2009年の実用燃費ランキングをまとめ、「e燃費アワード」として結果を発表した。輸入車部門ではフィアット『500』、軽自動車部門ではスバル『R2』、そして新型車と乗用車の2部門でトヨタ『プリウス』が受賞となった。
e燃費は、給油量と走行距離を携帯電話から入力し、燃費をオンライン管理するサービス。マイカーの実燃費を「見える化」することでエコドライブの普及、環境にやさしいクルマの開発・普及をめざしている。e燃費アワードは、低燃費車の周知を図ることで環境にやさしいクルマ選びに貢献、エコ活動の促進を目的として2007年から実施している。
輸入車部門ではフィアット500(1200cc・AT)が16.8km/リットル、CO2排出量140g/kmでトップとなった。フィアットは昨年の『パンダ』に続き2年連続の受賞で、今回パンダは2位にランクインしている。3位から5位はフォルクスワーゲンのTSIエンジン搭載モデルが占めた。
軽自動車部門でトップとなったスバルR2(660cc・CVT)は、17.1km/リットル、CO2排出量は138g/kmだった。
新型車部門と乗用車部門ではともにトヨタの新型プリウス(1800cc・CVT)がトップとなり、実用燃費21.7km/リットル、CO2排出量は108g/kmだった。また両部門ともにホンダ『インサイト』が2位にランクインしており、ハイブリッド車の燃費の良さを証明した形となった。
また同日、国土交通省は2009年の「カタログ燃費ランキングベスト10」を発表、最も燃費の良いガソリン車は、普通・小型車部門ではトヨタ『プリウス』の38.0km/リットル、軽自動車部門ではダイハツ『ミラ』の27.0km/リットルだった。これにより新型プリウスは、カタログ燃費、実用燃費ともに現行モデル中トップとなった。
各部門のランキングは以下の通り。
【輸入車部門】
(1)フィアット『500』(16.8km/リットル)
(2)フィアット『パンダ』(14.3km/リットル)
(3)VW『ゴルフTSIコンフォートライン』(14.3km/リットル)
(4)VW『ジェッタTSIコンフォートライン』(13.9km/リットル)
(5)VW『ゴルフヴァリアントTSIトレンドライン』(13.2km/リットル)
【軽自動車部門】
(1)スバル『R2』(17.1km/リットル・カタログ燃費達成率76%)
(2)スバル『R1』(17.1km/リットル・カタログ燃費達成率71%)
(3)スズキ『ワゴンR』(16.9km/リットル)
(4)スバル『ステラ/ステラカスタム』(15.9km/リットル)
(5)ダイハツ『エッセ』(15.8km/リットル)
【新型車部門】
(1)トヨタ『プリウス』(21.7km/リットル)
(2)ホンダ『インサイト』(19.2km/リットル)
(3)VW『ゴルフTSIコンフォートライン』(14.3km/リットル)
(4)トヨタ『ウィッシュ』(12.2km/リットル)
(5)マツダ『アクセラスポーツ』(11.3km/リットル)
【乗用車部門】
(1)トヨタ『プリウス』(21.7km/リットル)
(2)ホンダ『インサイト』(19.2km/リットル)
(3)ホンダ『シビックハイブリッド』(18.5km/リットル)
(4)トヨタ『iQ』(17.4km/リットル)
(5)トヨタ『ヴィッツ』(15.0km/リットル)
ランキングの対象となるのは2009年の現行型車種で、かつ統計的に信頼できるデータ数を確保できたモデル。ユーザー数が少ない車種や信頼区間の幅が大きすぎる車種については、ランキングの対象外となっている。
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