富士重、イチタンを完全子会社化へ

自動車 ビジネス 企業動向

富士重工業は31日、イチタンを8月1日付けで完全子会社とする株式交換を行うと発表した。

イチタンは、1951年に第一鍛造として設立、1965年に富士重工業の子会社となって以降、富士重グループの中で、鍛造事業を一手に担い、自動車や産業機器の基幹部品であるエンジン、トランスミッション、サスペンションなどの鍛造部品を製造している。しかし、イチタンは一昨年来の世界同時不況による急激な需要縮小などの影響で経営環境が悪化、2009年3月期には最終赤字に転落して2800万円の債務超過となった。

イチタンの発行済株式総数の50%超を保有する筆頭株主である富士重は、両社で協議した結果、株式交換によりイチタンを富士重の完全子会社とすることが、グループとしてのシナジーを高め、企業価値の最大化に寄与すると判断した。

今後、イチタンが事業構造改革を断行し再建を果たすには、イチタンの財務基盤の強化を機動的に実施し、短期的な業績の変動に左右されることなく、中長期的戦略に基づいた機動的な経営判断を行うことができる経営体制を構築することが必要なため、完全子会社化する。両社の関係を深化させ、富士重からの技術的、人的支援を行う方針だ。

株式交換では、イチタンの普通株式1株富士重の株式0.17株を割当てる。

イチタンの普通株式はジャスダック証券取引所で7月28日付で上場廃止となる予定。

《レスポンス編集部》

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